Archi-Prisma Design works

90-DAY AI ADOPTION GUIDE

設計事務所のAI導入、90日の道筋

外注か内製かを決める前に、
棚卸しと標準を先に決める。

等高線の地形に、旗まで続く道を描いたロードマップのイラスト

AI導入は、ツールを増やすことではなく、業務の任せ方を決めることです。外注と内製を分ける判断軸、見落としがちなコスト、棚卸しから基幹フローの置き換えまでを90日で進める4つの段階を整理しました。

著者
Archi-Prisma Design works
公開・更新

01

外注か内製か、判断の軸

何を外注し、何を内製するか。判断の軸は、頻度と専門性の高さです。

頻度が高く、毎回同じ形式で繰り返す業務は、内製化すると効果が出やすくなります。頻度が低く、高度な専門判断が必要な業務は、外注を維持したほうが安全です。

たとえば省エネ計算や構造計算の内製化を検討する場合、年間の件数と社内人数の組み合わせで判断が変わります。

外注 vs 内製、判断の軸(省エネ計算・構造計算の例)
  年間5棟以下 年間10棟以上
少人数(1〜3人) 外注が中心。スキル習得に時間を割きにくい 内製化を検討。コスト削減の効果が大きい
中規模(4〜10人) ハイブリッド。簡単な物件から内製化 内製化を推進。組織全体のスキルアップにつながる

これは省エネ計算・構造計算の内製化を検討する際の考え方の一例です。頻度と専門性で切り分ける発想は、AI導入全体の判断にも応用できます。

複雑な物件や特殊な構造など、専門性が高い部分は外注を残すハイブリッドが現実的です。使うツールの選び方は建築AIツール8選で場面別に整理しています。

02

見落としがちな隠れコスト

外注には、見積書に出てこないコストもあります。内製化を検討するときは、ここも含めて比べます。

待ち時間

外注先の繁忙期は数週間待つこともあり、工期に影響します。

設計変更

プランを変更するたびに、追加のやり取りと費用が発生します。

コミュニケーション

質疑応答のメールや電話に、案件ごとに時間がかかります。

再計算

審査機関からの指摘で再計算が必要になると、追加費用が発生します。

内製化できれば、設計変更のたびに即座に再計算できるという違いもあります。

03

90日で進める4つの段階

会社全体を一度に変える必要はありません。棚卸しから始めて、基幹フローを1つずつ置き換えます。

PHASE 1 1ヶ月目 棚卸し・標準づくり 業務の棚卸し(2〜3週間) 任せる範囲・確認方法を 標準化する PHASE 2 2ヶ月目 研修で底上げ 標準を担当者からチーム 全体に研修で広げる 人材開発支援助成金で 負担を抑えられる場合も PHASE 3 3ヶ月目 基幹フローの置き換え 基幹フローを1つ選び、 AI前提の運用にする 効果を検証してから、 次の業務へ広げる Day 1 Day 30 Day 60 Day 90
90日で進める3つの段階。各フェーズの内容は図の中に記載。詳細は下のステップでも確認できる。
  1. 01

    棚卸し(最初の2〜3週間)

    今の業務の中から、調査・整理・比較・下書きに近い作業を洗い出します。誰が何にどれだけ時間を使っているかを可視化します。

  2. 02

    標準を決める(1ヶ月目)

    1つの業務について、AIに任せる範囲、使ってよい資料、確認方法を先に決めます。ツールを増やすのはそのあとです。

  3. 03

    研修で底上げする(2ヶ月目)

    決めた標準を、担当者だけでなくチームに広げます。人材開発支援助成金を使えば、研修費用の負担を抑えられる場合があります。

  4. 04

    基幹フローを1つ、AI前提にする(3ヶ月目)

    効果を検証してから、次の業務へ広げます。使うツールは場面別に整理したツール一覧から選べます。

04

現在地を知るところから始める

棚卸しの前に、今の自分たちがどこにいるかを知っておくと、最初の1つが選びやすくなります。

AI×建築の支援全体はAI×建築事業ページで確認できます。研修から導入プログラム、保守、受託開発まで、会社に合わせた進め方を相談できます。

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