制作記録 / KOMOREBI TERRACE
AIで建築パースをつくって、終わらせない|商業施設3Dを育てた制作記録
著者:櫻本 聖成
外観をつくったら、その建物の中も見たくなる。AIとBlenderで商業施設を制作し、周辺の街並みからベーカリーや本のラウンジまで、同じモデルを充実させていきました。
KOMOREBI TERRACE。外観だけで終わらせず、周辺や建物内部へ検討を広げた自社制作研究です。
始まりは「Blender使っていい感じの商業施設をクオリティ高く作って」という、私からAIへの依頼でした。できあがったのが、架空の商業施設KOMOREBI TERRACEです。外観画像に加えて、続きを編集できる3Dデータも残りました。
そこから「周辺も」「建物の中も」と依頼を重ねています。この記事では、2026年9月5〜6日の制作記録を振り返り、何を求めると成果物がどう変わったのか、更新時に何を見落としたのかを紹介します。
すご もっとクオリティ上げれる? 密度上げたり 周辺も込で
外観の先に、見たい場所が増えていく
最初にできた建物を、次はスマホでも見られるようにしたい。そこで画像と3Dを閲覧できるページづくりへ進みました。モデルをつくることと、それを人に見せることの両方を試した制作です。
その後に伝えたのが、密度を上げて、周辺も含めてほしいという依頼でした。建物単体の印象だけでなく、中庭や街区など、別の視点からも施設を見ていく。完成画像が増えることで、次に確かめたい場所も具体的になっていきました。
「建物の中の密度を上げて」と頼んだ
周辺までできると、今度は内部です。 建物の中の密度上げてほしい スマホ気にせず
クオリティ上げて
と、 ここでは表示の軽さよりも制作の質を優先するよう伝えました。
内装版には、パンや本、商品、家具、照明などが加わりました。下の画像は、その制作でできたベーカリーと本のラウンジです。店内に何が置かれているかまで見えると、外から眺めるだけだった施設を、内部の過ごし方も含めて検討できます。
新しい内装と、気に入った外観を両方残す
ところが、内装版へ閲覧ページを更新した際に、もともとの外観画像が表示から抜けていました。私が伝えたのは 完成画像は外観も
そのままほしかった
ということです。
元の画像データが消えたわけではありません。外観の4枚を閲覧ページに戻し、元の画像と一致していることも確認しています。内装が充実することと、すでにできていた外観が引き続き見られることは、別々に確認する必要がありました。
「もっとつくり込んで」という依頼には、追加してほしいものだけでなく、残してほしいものも添える。この制作から、次の修正依頼に持ち帰れる大事な点です。
次の依頼は「追加するもの」と「残すもの」から
AIと制作を進めるとき、最初からすべての指示がそろっているとは限りません。今回も、できたものを見てから周辺や内装へと依頼が広がりました。その進め方を活かしつつ、更新のたびに成果物をそろえるため、依頼を三つに分けて整理できます。
追加するもの
どこの密度を上げたいのか。周辺、店内、家具など、次に見たい場所や要素を伝えます。
残すもの
気に入っている外観画像、維持したい形状、引き続き見せたい資料を挙げます。
最後に見るもの
新しい画像だけでなく、残すと決めた成果物も含めて、閲覧するページ全体を確認します。
修正依頼に使えるメモ
今回の経験をもとに整理した記入例です。制作当時の指示文の再掲ではありません。自分の資料に合わせて書き換えて使えます。
対象:[モデル・資料の名前] 追加したいもの:[場所・要素・見たい視点] そのまま残したいもの:[既存の画像・形状・資料] 追加分を制作したうえで、残すと決めた成果物も同じ閲覧ページにそろえてください。 最後に、追加分と保持分の両方を確認できる状態にしてください。
本文を選択してコピーすることもできます。
確認項目と保存用テンプレート
- 次につくり込みたい場所を具体的に伝えたか
- 残したい画像や形状を指定したか
- 閲覧ページで新旧の成果物を確認したか
追加・保持を伝える修正依頼メモ
空欄を書き込めるMarkdown形式のテンプレートです。保存して、今回の検討条件や確認結果を記録できます。
テンプレートを保存する(.md)テンプレートの内容を読む
# 追加・保持を伝える修正依頼メモ この制作経験をもとに、記事用に整理した記入欄です。 - 対象のモデル・資料: - 次に追加したい場所・要素: - 見たい視点: - そのまま残す画像・形状・資料: - 最後に確認する閲覧ページ: - 追加分の確認結果: - 残す成果物の確認結果: - 次に修正したいこと:
よくある質問
これは1枚の画像を加工したものですか?
Blenderの編集用3Dデータを伴う制作です。同じ商業施設を題材に、外観、周辺、内装へと追加制作しました。
「もっと高品質に」だけで伝わりますか?
今回も品質を上げてほしいという依頼から始め、周辺、建物内部と対象を具体化していきました。成果物を見ながら、次に見たい場所や残したいものを伝えると、修正の意図を共有しやすくなります。
ほかの制作画像も見られますか?
関連する公開画像は、Astraの制作例を紹介した記事にまとめています。下のリンクからご覧ください。
関連する公開成果物
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